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AIS
AIS(中古車評価システム)とは

株式会社オートモビル・インスペクション・システム(略称:AIS)は、
安心・信頼のできる中古車流通のために公平な立場の第三者機関として厳正な中古車検査を四輪、 二輪共に行っています。

中古車は一台一台価値が異なっており、その状態を検査して品質評価をする必要があることから、 取引されている殆どの中古車には検査が行われています。その中でAISの中古車検査は四輪では20年以上、 二輪では10年以上の実績があり、中古車業界内では最も厳正であると評価されています。 これによりトヨタ、ホンダ、日産、マツダ、スバルの各メーカー系中古車事業会社からも支持をいただき、 さらなる中古車に対する信頼性の向上と中古車市場の活性化のために評価基準の統一化を進めています。

業界における検査

中古車市場における検査というのは、品質評価をすることにあります。
「中古車」は、新車ディーラーで販売しているような新車とは異なり、 主に一般ユーザーが使用していた車両を何らかの理由によって手放すことにより発生しています。

現在、中古車販売店の展示車両や買い取り車両などの多くは、 オークション会場などを利用して取引されていますが、 中古車は「一物一価」のものであり一台として全く同じコンディションのものは存在しません。 そのため、一台一台の価値も大きく異なってきます。すなわち、 使用状態により大きく価値が異なるのが「中古車」であり、この車両価値を見極めることが「検査」となるわけです。

事故車・修復歴とは

修復歴車は、世間一般的には事故車と呼ばれています。
そのため「事故に遭った車両=事故車」と思われがちですが、 修復歴車には定義があり事故に遭った全ての車両が修復歴車というわけではありません。 例えば、ボンネットやドアが交換されているだけでは修復歴車にはなりません。
しかし、このように修理されている中古車は、きちんと状態が分からなければ不安が残ってしまいます。そのため、安心して中古車の取引をするためには、 販売する側にもユーザー側にも正しい知識と理解が必要になります。 つまり、明確な説明と正しい理解があってこそ、安心できる中古車の取引が成立するのです。

定義

過去に交通事故その他の災害により、車体の骨格部位を損傷し、「修正」あるいは部品「交換」により修復したものをいいます。 また、流通過程での未修復の「現状車」も同様の扱いをします。
※NAK修復歴判定マニュアルより抜粋

外板・骨格部位

修復歴車を判断するためには、まず車両を構成しているパーツを外板部位と骨格部位に分けて考える必要があり、大枠では以下のように分類されています。
但し、各部位ごとに細かな取り決めがあるため、以下の分類に当てはまらない部位もあります。
外板部位とは … 車体の外側を覆う部分
骨格部位とは … 外板部位の内側に位置し車体の強度を保つ部分

324項目のチェック

AISの中古車検査では内外装や修復歴はもちろんのこと、 機関・機構系やタイヤなどの消耗品まで最大で324項目の検査を行っています。
※車種によって、また定期的な見直しによって項目数は増減します。

外装のチェック ボディーのへこみは横から、傷は正面から見て確認します。 殆ど気にならないような細かなものまで丹念にチェックします。 また、同時に板金塗装跡や塗装の状態、色あせなどもチェックします。
内装のチェック 室内の汚れやにおい、ハンドルやシートのすれ、タバコの焦げ跡など、 内装はオーナーがいつも触れる部分なのでより入念にチェックします。 同時にエアコンやオーディオなど、室内の機関系もチェックします。
機関機構、 下回りのチェック エンジンオイルの漏れやドライブシャフトブーツの切れ、タイヤの溝など機関系や消耗品をチェックします。 同時に足回りやフロアパネルに、縁石などに乗り上げた傷やへこみが無いかもチェックします。
修復歴のチェック 最も気になる部分の修復歴。ボンネットやフェンダーに交換歴や板金跡が無いか、 また骨格部位に交換や修理、破損がないかチェックします。
車両品質評価

AISでは車両を評価するにあたり、外装や内装はもちろんのこと、 機関・機構系や骨格にまで至り最大324項目を検査しています。

そして、AIS評価基準に基づき車両品質を評価点によって表します。 また、評価を分かりやすくするためにユーザー向けと中古車事業者向けに表示方法を分け、 それぞれ10段階評価で表しています。